結論:イベント分析は、イベント名ごとの発生回数とユーザー規模を確認し、対象イベントの時系列、ページ、流入などへ分解します。計測設定と分析は別の作業なので、まずイベントが正しく収集されていることを確認してから数値を解釈します。

GA4のイベントはユーザー行動や事象を記録する単位

Google公式では、ページ読み込み、クリック、購入などのインタラクションや事象をイベントとして測定できます。イベントレポートでは各イベントが発生した回数と、そのイベントを起こしたユーザー数を確認できます。

イベント数とユーザー数を分けて見る

見るもの意味読み方の例
イベント数イベントがトリガーされた回数同じユーザーが何度も実行すれば複数回になる
ユーザー数イベントを起こしたユーザー規模少数ユーザーの大量反復かを見分ける材料
時系列いつ増減したかリリース日、キャンペーン、障害との時期を照合

分析の手順

  1. イベント一覧を見る。想定したイベントが収集されているか確認します。
  2. イベント数とユーザー数を比較する。一部ユーザーの反復なのか、広いユーザーに発生しているのかを見ます。
  3. 時系列で変化点を探す。急増・急減がいつ発生したか確認します。
  4. ページや流入へ分解する。どこで・どの流入からイベントが起きているかを追加確認します。
  5. 重要イベントは別途成果として評価する。すべてのイベントを同じ重要度で扱わないようにします。

イベントが見えないときは「分析」より先に計測確認

Google公式のイベントレポートでは、通常レポートにイベントデータが表示されるまで最大24時間かかる場合があると案内されています。直近30分の収集確認にはリアルタイムレポートが案内されています。したがって、設定直後に通常レポートへ出ないことだけで実装失敗とは判断できません。

イベントパラメータはそのまま何でも分析できるわけではない

イベントには追加情報をパラメータとして送れますが、GA4のレポートやData APIでカスタムパラメータを分析軸として使う場合、カスタムディメンションなどの登録が必要になるケースがあります。イベント名の分析と、任意パラメータの分析可能性は分けて確認します。

よくある誤解:イベントが送信されているからといって、すべてのパラメータが自動的に通常レポートの分析軸になるとは限りません。計測・登録・レポート利用の各段階を分けます。

増減の原因をイベント名だけで断定しない

クリックイベントが減った場合でも、ページ表示が減った、ボタン位置が変わった、流入ユーザー構成が変わった、計測が壊れたなど複数の可能性があります。イベント数を分母となるページ表示やセッションと組み合わせて確認します。

  • イベントが想定どおり収集されている
  • イベント数とユーザー数を分けて見た
  • 時系列で変化点を確認した
  • ページ・流入など別軸でも確認した
  • 設定直後の反映時間を考慮した
  • イベント数の変化を原因と混同していない

GAPocketのイベント分析

監査したGAPocketコードでは、GA Data APIからイベント名、イベント数、ユーザー数を取得し、対象イベントの時系列を取得する経路があります。また、ページパスや登録済みカスタム定義を使った追加分析のコードもあります。

一方、GAPocketからイベントを新規作成・編集したり、キーイベントとして設定したりする機能は、読み取り専用スコープの監査結果から確認していません。

GAPocketをApp Storeで見る

よくある質問

イベント数とユーザー数が大きく違うのはおかしいですか?

必ずしもおかしくありません。1人が同じイベントを複数回起こせばイベント数はユーザー数より大きくなります。

設定したイベントがすぐ通常レポートに出ません。失敗ですか?

通常レポートへの反映には時間がかかる場合があります。Google公式ではイベントレポートに最大24時間かかる場合があると案内しています。直近の収集確認はRealtimeやDebugViewなど別の確認手段を使います。

GAPocketからイベントを設定できますか?

今回監査したGAPocketのGoogle Analytics権限は読み取り専用です。イベント設定機能があるとは確認していません。

参考資料