結論:「そのユーザーを最初に連れてきた経路」を知りたいならユーザー獲得、「今回の訪問・セッションがどこから来たか」を知りたいならトラフィック獲得を使います。2つの数字が違うのは異常ではなく、見ているスコープが違うためです。

まず違いを1表で整理する

レポート主な問い代表的なスコープ
ユーザー獲得このユーザーを最初に獲得した経路は?最初のユーザー
トラフィック獲得このセッションはどの経路から始まった?セッション

同じ人でもレポート結果が変わる例

ある人が月曜日にGoogle検索から初めてサイトを訪れ、その後金曜日にメールのリンクから再訪したとします。ユーザー獲得では、その人の最初の獲得経路としてGoogle検索側を見る考え方になります。一方、金曜日の訪問をトラフィック獲得で見ると、そのセッションの流入としてメール側が対象になります。

このため、キャンペーンを始めた後に「今週の訪問をどのチャネルが作ったか」を見たいのにユーザー獲得だけを見ると、過去の初回流入に強く影響された数字を読んでしまいます。

ユーザー獲得を使う場面

  • 新しいユーザーを最初に連れてきたチャネルを知りたい
  • 初回獲得の構成が期間によってどう変わったか見たい
  • 「最初のユーザーのデフォルト チャネル グループ」など初回獲得軸を読みたい

トラフィック獲得を使う場面

  • 新規・リピーターを含め、期間中のセッション流入を知りたい
  • SEO、広告、メール、SNSなどが訪問をどの程度生んだか比較したい
  • セッション数やエンゲージメントと流入チャネルを並べて確認したい

数字が違うときに確認する順番

  1. 問いを確認:初回獲得なのか、今回の訪問なのかを決めます。
  2. ディメンション名を見る:「最初のユーザー」と「セッション」を混同していないか確認します。
  3. 期間を合わせる:同じ日付範囲で比較していても、スコープが違えば値は一致しません。
  4. チャネルの中身を見る:合計だけでなく、セッション数やエンゲージメントと合わせて読みます。

チャネル分析とは役割を分ける

このページの目的は、2つの集客レポートの「どちらを選ぶか」です。トラフィック獲得側でチャネルの量・エンゲージメントをどう読むかは、GA4でチャネル別に分析する方法で詳しく扱います。

GAPocketで確認できる範囲

現在監査したGAPocketのチャネル分析コードでは、`sessionDefaultChannelGroup` を使い、アクティブユーザー、セッション、エンゲージメント率を取得する経路を確認しています。したがって、GAPocketの現在のチャネル画面はセッションスコープの分析と対応関係が強いと整理できます。

一方、今回の監査だけでは「最初のユーザーのデフォルト チャネル グループ」をGAPocketの専用画面で扱うことは確認していません。また、チャネル分析はアトリビューションモデルの詳細比較と同義ではありません。

よくある質問

どちらか一方だけ見ればよいですか?

目的次第です。新規獲得の入口と、現在の訪問を生んでいる流入は別の質問なので、両方を見ることで初回獲得と再訪の違いが分かる場合があります。

ユーザー獲得とトラフィック獲得で数字が違うのは計測ミスですか?

必ずしもそうではありません。まずスコープ差を確認し、そのうえでUTMや広告連携など計測条件を確認します。

関連記事

参考資料